古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。
彼女は幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴であったが、
それは祖母や母(木村多江)のもとで暮らす彼女にとっては決して叶わない“自由”であった。
月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、今年でドリームランドが閉園になるという話を耳にする。
憧れの場所がなくなる前に、彼女はずっと抱えてきた想いを語り始める――。
教師として転任の為、9年ぶりに本土から故郷に戻った航(大東駿介)は教え子のいじめ問題に悩んでいた。
そんな中、亡き父(緒形直人)の教え子と名乗る畑野(浜野謙太)が訪問してくる。
彼は、航が知らなかった教師としての父の姿を語り出し、長年誤解していた父への思いを知る事となるが――。